インサイダー情報のコーナー

こちらでは、これまで市民オンブズ富山に寄せられた内部告発の一部の抜粋をお知らせします。
インターネットの特質に配慮し、一部匿名・仮名としています(オンブズの例会では実名で報告しています)。
その後寄せられたものもこれからも補充していきます。どしどし情報をお寄せ下さい。

ombuds@kitokitonet.ne.jp

 97年分へ 

 98年分へ 

 

95年11月 電話 中年男性

  上水道談合について、県外の大きな企業が入ってきて仕事を取って行くことに怒っている。
  上水道談合のY電機は、富山支社を新設して、91年、95年の富山県企業局の工事を発注
  した人を天下りさせて受け入れている。調べてもらいたい。

  (注)91年和田川ダム、95年子撫川ダムの電機計装工事はいずれも、Y電機が
     受注している。92、93年の富山県企業局電機課長のT氏は、退職後Y電機
     に就職している。
95年11月 電話 中年男性

  WKというコンサルタントを調べてほしい。関西の会社と言っているが、S工業の
  100%子会社だ。T市長、知事と結びついている。
  T市のSG再開発を請け負うことが決まっている。
  また、知事は、県のゴルフ場に対する許認可県をかさにきて県の全てのゴルフ場に
  Tエンジニアリングから肥料を買わせている。使わなければゴルフ場を許可しないと
  本人が言って取引させている。

  (注)県は、県下全てのゴルフ場の会員権を産業育成の観点から保有している。
     自然保護との関係及び会員権の利用の観点から市民団体が問題とし、
     朝日新聞が取り上げたことがある。
     「WK」については、その後も情報がある。
96.4.1 電話 中年男性

  SG再開発について調べてもらいたい。
  T市の都市開発部長のT氏が地権者グループの委員長である帽子店の社長や
  その他の役員に対して、再開発に際し、「WK」に頼めと強く勧めた。
  「WK」は本社は大阪だがS工業の子会社だ。
  再開発事業の受託者となる全国市街地再開発協会というのがある。
  建設省の外郭団体だ。そこにA部長というのがいる。電話番号は***-****-
  ****だ。彼に聞いてもこのことはわかるはずだ。
  「WK」が手をつけると他のゼネコンは手を引く。結局S工業が受注する。
  そのバック・マージンが知事や、市長の事務所に流れていく。調べてなんとかしてほしい。

  (注)Tは実在していたが、市を退職しているとのこと。
     S工業は郷土出身のゼネコン。選挙の際の自民候補応援の中心。
     知事は、96年5選を果たし、最長期知事。国内唯一の自民党公認知事。
96.11.6 留守電 女性

  県職員のカラ雇用について、職員の家族の名前を使ってカラ雇用をしている。
  調べてもらいたい。また連絡する。
96.06.27 郵送

  市民オンブズマン富山様
  新聞で公務員のカラ出張について調査され、実態を明らかにされたことを知り、
  お手紙を出しました。
  私は昨年5ヶ月程、県農地林務事務所でアルバイトをしていました。
  ここで、公務員の消耗品・備品の使い込みや持出し、数多く行なわれる飲み会、
  勤怠状況など、民間企業では考えられない不正が行なわれていることを知り、
  ぜひ調べていただき公開してほしいと思います。カラ出張のように“出張報告書”と
  いうような証拠はないかもしれませんが、ここに来ているたくさんのアルバイトは
  怒っています。アルバイトの人は民間企業の勤務経験のある人、就職氷河期であぶれた人、
  主婦ばかりです。税金の無駄使いにとても敏感になっています。
  まず、アルバイトは“短期・臨時”という項目で職案で募集していますが、実際は
  4ヶ月勤務1ヶ月休みの5ヶ月サイクルで働くことができます。仕事内容は1日4回以上の
  職員へのお茶入れがほとんどです。女性事務職員はお茶を入れる暇がない程忙しいかと
  いえば全くそのようなことはなく(この発想は問題あり、編者注)、アルバイトは喫茶店の
  ウェイトレスさながらに職員に奉仕させられます。アルバイトを雇ってまでコーヒーや
  紅茶を飲みたいとは、全く信じられない話です。
  消耗品や備品については棚から取りほうだいで、各人の机の引き出しには同じ文房具が
  たくさん入っていて、そんな状態がみんなの机におこっています。文房具の業者に直接自分の
  欲しい物を頼む人もいるそうです(もちろん私用で学生の子供のためになど)。
  それから飲み会ですが、歓送迎会が4回もあり、そのうちの1回は1泊でコンパニオンつき、
  演歌歌手つきというとても豪華なものでした。それほどお金を積み立てている様子でもなく、
  この他に旅行や業務の打上げ会などいくら補助金がでているのか不思議でなりません。
  業務上、市外へ出ることもあるのですが、たとえ数時間でも婦中町へ行ったりするのに
  出張手当が付くのもやりすぎだと思うのです。市外の現場へ行くのは当然の業務であり、
  とても肉体的・精神的な負担になっているとは考えにくく、そしてどうして市外というのが
  基準になっているのか不明です。
  内容がなんとなくまとまりのないものになってしまいましたが
   ・職員がお茶を飲むのに常時多くのアルバイトを雇う必要があるのか
    (本当に忙しいのなら職員を正式に採用すればいいと思うのですが)
   ・消耗品備品に使う金額が異常に多くないか
   ・個人的な飲み会にいくら補助金が出ているのか
   ・出張手当の必要性 等
  私の言いたいことのだいたいが凝縮されていると思います。
  アルバイトを終了した直後はもっと多くの不満があったと思いますが、今は以上のことだけ
  思い出されたので書きました。
  精神を病んでいる人が入院も通院もせず欠勤したり、出勤だけして1日うわの空の人が
  いたり、消耗品をたくさん持ち帰る人がいたり、またそういう事実を知っていながら
  何ひとつ対策を打たない上司など、公務員ほど特殊な人はいないと思いました。
  公務員の職場には問題点が山積みです。そして、そんな問題があるということも一般の
  人の耳には入りにくいものです。ぜひ取り上げていただき、公正な行政が行われるよう、
  お願いします。
96.5.20郵送分

  前略
  企業局平成6年度発注(?)の発電総合制御所入札経過を調査されたし。
  設計書は5社ほどから見積書を徴収して作成する。
  入札は通常上記5社で行う。
  5社で入札を行っていれば、談合の通り相当高くなる。
  次に行く者の行きやすくなる。
  今回の入札は直前に、命により数社追加された。
  結果は設計価格より相当下がった。
  命は受注業者に落札させる意図があった。
  意図は、公平な競争入札により、発注価格を下げる事ではない。
  企業局にその必要性はない。
  だれが、どのような利益を得たか、調査されたし。
  (速やかに焼却のこと)
96.10.22 郵送

  前略、北日本新聞で、市民オンブズの記事を読み、私も税金の使途に疑問を
  観じていたので、コピーを同封します。
  この共通乗車証明書を入手した経緯について説明します。現在建設業会社で
  事務をしています。
  ご存じのとおりこの業界には公務員が定年前に辞めてOBとして天下って来ます。
  2〜3年前、そのOBから使わずに残っていたからあげると言われて渡されたものです。
  初めて見るものでしたが、一般にいうタクシーチケットだと思いました。
  どうしても使う気になれず保管していました。
  役所を辞めるときに自主的に返却もしくは回収もされていないのでは?と思っています。
  使用区間も「市内〜  」と先は空白のままで、どこへ行こうと自由だと思えます。
  空出張も問題になっていますが、これもうまく組み合わせれば公務になると思います。
  私のような立場の人間に、くれるくらいですからプライベートなことに使っている
  可能性もかなりあるのではないかと疑っています。
  これも当然税金で支払われるものですから、不正使用がないか調査して公務外での
  使用分は返金させて当然だと思うのですが。
  他にもこういうことが平然と行われている事実と真実を世間の納税者にも知る権利が
  あると思い、お便りを差し上げました。
  内部告発のようになるので、氏名、会社名等をお知らせできないことをご了承下さい。
                                            早々
                              1996年10月20日
           (注)富山県土木部管理課長押印の共通乗車証明書のコピー添付。