桐朋学園誘致問題

 桐朋学園大学院大学の富山市誘致問題について、市民有志、他の団体と協力して、誘致推進について住民投票を求める条例制定直接請求署名運動を行ってきましたが、98年6月29日市議会で否決されたため、桐朋問題市民行動’98を結成し、時価の二倍で敷地を購入することに対する住民監査請求、この間の運動の経過をまとめたブックレットの作成等に取り組んでいます。

このページでは、この問題についてお知らせします。なお、今後どんどん情報を補充します。どしどしご意見をお寄せ下さい。

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●直接請求署名運動の経過 直接請求、署名運動、その解説、経過。
●桐朋問題市民行動’98の活動 経過、現在取り組んでいること。
●舞台芸術パーク用地倍額購入問題  9月25日433人で住民監査請求提起。請求の趣旨、問題点。
●議員立候補予定者アンケート  3月1日富山市議立候補予定者45人に対して実施。アンケート文等

桐朋問題市民行動’98 当面の行動予定・スケジュール
桐朋裁判 第2回口頭弁論      5月12日(水) 午前10時〜 富山地裁 被告の反論
桐朋裁判支える会・事務局会議    未定




桐朋問題市民行動’98とは

(発足の経過)
  本年1月から準備を開始し、4月17日に代表者証明書の交付を受け署名収集を開始し、3万5000名余りの署名で行った住民投票条例制定の直接請求は6月29日富山市議会で共産党を除く4会派の反対により否決されました。

  7月3日に運動をしめくくるゴール集会を開催したところ、今後も大学院大学誘致については問題が多発することが予測されさらなる取り組みが必要と思われる、せっかくできたつながりをいかすべき、との意見が出て、あらたな組織として結成することをきめました。

(名前の由来は?)
  単なるネットワークではなく、必要に応じ市民が自ら行動することを表すため、「市民行動」としました。

(どんなことをしてきましたか?)
  8月19日市議会が全員協議会でこの問題について協議するとの情報を得、その問題点を指摘し、協議会の傍聴を求める申し入れを行いました(次の申し入れ文参照)。
  しかし、議会は、傍聴に関する規定がなく、検討する時間もない、として共産党を除く4会派は傍聴を認めないことに決めました。   なお、検討する時間の余裕と言っても、そもそもこの全員協議会の開催が議員に通知されたのは1週間前であり、我々市民には知らされず、1〜2日前に始めて私たちも知ることができたものです。


1998年8月19日

富山市議会各会派   御 中

桐朋問題市民行動'98
代  表  青  島  明  生

議員協議会問題についてのお願い

謹啓 貴会派が日頃富山市民の生活、福祉の向上のためご活躍されておられますことに敬意を表します。
 私どもは桐朋学園大学院大学の誘致について住民投票条例の制定を求める直接請求署名運動を引き継ぎ、市民の立場で、桐朋誘致計画を監視・提案していこうとする市民団体です。
 さて、本日市議会では、桐朋問題等について議員協議会を開催されるとのことです。ところで、昨日市民がこの傍聴を申し出たところ議会事務局は傍聴は認められないとの対応でした。しかし、直接請求署名運動を通じて、市当局(助役)は6月議会で桐朋大学院大学問題については、情報公開と市民参加の推進を約束したはずです。また、県内の少なくない自治体の議会では議員協議会の傍聴が認められています。協議会参加者が決議すれば傍聴を認める措置が取れるはずです。そこで、市民に対して今回の協議会の傍聴ができますようご配慮頂きたくお願い申し上げます。
 また、そもそも私共の直接請求の住民投票条例案を否決した経過を振り返りますと、この問題については議会において十分な審議を行ってきたから住民投票を行う必要はないと言うことであったはずです。ところが、報道によれば今回の協議会では、条例案審議の中で明らかになった桐朋学園の実質負担が4000万円であるのに市の作成した収支予算案では1億〜1億3000万円とされていたことについての説明を求めて開催されるということです。これは議会と市当局がこれまで表明してきたことを自ら掘り崩す恥ずかしい事態であると言わざるを得ません。
 私共は、昨日開催した連絡会で、今後工場跡地取得問題について、住民監査請求を行うことを決めましたが、さらに、本日の議員協議会に際し、下記の事項につき格段のご配慮を頂きたくお願い申し上げます。

敬 具

 1 議員協議会の市民傍聴を認めること。
 2 六月議会では不十分な情報で、審議も十分行わず住民投票条例案を否決したこととなりますので、市民の声を謙虚に受け止め、大学院大学誘致について再検討すること。


 

1998年8月19日

富山市議会各会派   御 中

桐朋問題市民行動'98
代  表  青  島  明  生

議員協議会問題についてのお願い

謹啓 貴職が日頃富山市民の生活、福祉の向上のためご活躍されておられますことに敬意を表します。
 私どもは桐朋学園大学院大学の誘致について住民投票条例の制定を求める直接請求署名運動を引き継ぎ、市民の立場で、桐朋誘致計画を監視・提案していこうとする市民団体です。
 さて、本日貴議会は、桐朋問題等について議員協議会を開催されるとのことです。ところで、昨日市民がこの傍聴を申し出たところ議会事務局は傍聴は認められないとの対応でした。しかし、直接請求署名運動を通じて、市当局(助役)は6月議会で桐朋大学院大学問題については、情報公開と市民参加の推進を約束したはずです。また、県内の少なくない自治体の議会では議員協議会の傍聴が認められています。貴職が協議会参加者にはかれば傍聴を認める措置が取れるはずです。
 また、そもそも直接請求の条例案を否決した経過を振り返ると、この問題については議会において十分な審議を行ってきたから住民投票を行う必要はないと言うことであったはずです。ところが、報道によれば今回の協議会では、条例案審議の中で明らかになった桐朋学園の実質負担が4000万円であるのに市の作成した収支予算案では1億〜1億3000万円とされていたことについての説明を求めて開催されるということです。これは議会と市当局がこれまで表明してきたことを自ら掘り崩す恥ずかしい行動であると言わざるを得ません。
 私共は、昨日開催した連絡会で、今後工場跡地取得問題について、住民監査請求を行うことを決めましたが、さらに、本日の議員協議会に際し、下記の事項について格段のご配慮を頂きたくお願い申し上げます。
                                   敬具


 1 議員協議会の市民傍聴を認めること。
 2 六月議会では不十分な情報で、審議も十分行わず住民投票条例案を否決したこととなりますので、市民の声を謙虚に受け止め、大学院大学誘致について再検討すること。
                                 以上      


舞台芸術パーク用地倍額購入問題とは

(問題の中身)
  舞台芸術パーク用地倍額購入問題とは、富山市が、富山市土地開発公社から昨年度から2000年度までにかけて、39538.86平方メートルの土地を、舞台芸術パーク用地として合計金36億2032万6000円で購入する計画について、時価の二倍を超える金額であることから、違法ではないかという問題です。詳しくは、次の住民監査請求書をごらん下さい。

(どんなことをするつもり?)
  この問題点を明らかにした住民監査請求書と解説を作成し、市民に知ってもらうとともに、9月25日までに富山市監査委員に対して、これまで支払われた多額すぎる金額の返還と、今後の支出を求める措置を市長に対してするように、措置請求(住民監査請求)を行う予定です。

(なぜん富山市はこんな変なことをするの?)
  当初600人規模の舞台芸術学部構想があり、その校舎や倉庫として建物の利用を考えていたのに、この舞台芸術学部構想がつぶれたため、駄目になり、緑地や駐車場に利用することとなったのです。   しかし、舞台芸術学部は桐朋学園音楽部門本体の規模を考えると当初から実現不可能なものであることは誰の目にも明らかでした。そして、土地の値段が下がっているから用地確保を急ぐ必要はなかったのに、富山市土地開発公社が先行取得をして金利を負担したり、使えない工場建物を5億円で購入し、そのご1億5000万円で解体したことか昨年から富山市が購入する際には時価の2倍以上の価格となったものです。

(続く)


1998年9月25日

富山市監査委員   殿

                       

請求人    住 所                   

職業     氏名                印
   

富 山 市 職 員 措 置 請 求 書

(請求の要旨) 1 市は、富山市土地開発公社との間で、同社が所有する下記39538.86平方メートルの土地について、舞台芸術パーク用地として、合計金36億2032万6000円で下記の通り購入し、又は購入する計画です。
            

売買契約日又は取得予定年度 面積(単位平方メートル) 代 金 額
1997年9月26日 14691.20 13億2022万6000円
1998年度 9500.00 9億5000万円
1999年度 8100.00 7億5230万円
2000年度 7247.66 6億8840万円

2 しかし、上記土地につき相続税路線価格及び近隣の地下公示価格調査結果をもとに時価を算出すると1997年(以下暦年は西暦表示で上二桁を省略する。)においても、高くても平米4万5600円程度であり、合計で18億0297万円程度に過ぎません。ちなみに、98年には地価は4ポイント以上下落しており、今後も下落傾向にあります。したがって、市は時価の二倍の金額でこれらの土地を購入することになります。これは時価を超える金額について市に損害を与え、又は与えようとしているものです。

3 市長の上記土地の購入に関する売買代金の支出は、次の理由で違法不当です。
(1)市長には土地の購入についてその必要性に応じ代金額の決定についてある程度の裁量が認められるとしても、本件各土地の使い途は、ごく一部が市民芸術創造センターの施設敷地とされている他はほとんどが緑地(一部約200台分の駐車場)であり、取得の必要性はほとんどありません。まして、時価の二倍の値段で購入する必要性は全く見あたりません。
(2)市が行う事業に係る用地取得事務に関し必要事項を定める富山市用地取得事務取扱要綱には、市が市以外の者から用地等を取得する場合には不動産鑑定士を依頼して鑑定評価書の価格を参考にして取得価格の基準を算定するものとされているのにこの手続き行われておらず、また、適正な価格を審査するための用地等取得価格審査委員会も開かれておらず、したがって審査も経ておらず、必要な手続きが踏まれていません。

4 市長ないしすべての支出手続き担当者らは上記違法不当な公金支出を行い、または、今後行おうとしているので、請求人は監査委員が市長他関係職員に対し、損害賠償及び今後の契約締結と代金支払いの差し止めの措置を講ずべきことを勧告することを求めます。

 以上のとおり、地方自治法242条1項の規定に基づき、別紙事実証明書を添え、必要な措置を請求する。             

添付書類(事実証明書)

  富山市舞台芸術パーク整備事業用地の取得について(写し)    1通
  平成9年財産評価基準書路線価図(写し)            1通
  富山県地価公示・ 地価調査価格要覧平成10年(写し)       1通


                  なお、本件手続き一切を下記のものに委任します。
               


  富山市堀端町1番12号 富山中央法律事務所   弁護士  青島明生





議員立候補予定者アンケートの趣旨

*次のアンケートのお願いに、趣旨が記載してあります。
*アンケートの中身は、その後にあります。


1999年3月1日
富山市議会議員選挙立候補者 各 位
               
桐朋問題市民行動'98     
               
代表 青  島  明  生
     
桐朋問題市議会議員立候補予定者アンケートご協力のお願い

 謹啓、各位ますますご健勝のこととお慶び申し上げます。今般富山市民の福利向上のため市議会議員選挙に立候補されようとしておられることに敬意を表します。
 さて、私どもは桐朋学園大学院大学の誘致につきまして住民投票条例の制定を求めた直接請求署名運動を引き継ぎ、市民の立場で、桐朋誘致計画を監視・提案していこうとする市民団体です。
 ご存じの通り、富山市が進めてきた桐朋学園大学院大学の誘致につきましては、これまでに至る経緯において不正経理や設立する教育機関についての紆余曲折、補助金等の財政支援の膨大さ、他の芸術文化の取り組みに対する補助とのアンバランス、住民投票の実施をはじめとする市民の声の反映の仕方等について、この間の直接請求による条例案の否決、文部省による認可、市民団体や富山市の開催したシンポや説明会の実施等の後も市民の間で高い関心があります。この点でこの問題は今回の選挙の大きな争点であり、また、公正な選挙が行われるためには、有権者が、重要な争点についての候補者の見解、公約を十分知ることが不可欠であると考えます。
 つきましては、富山市民にこの点に関する判断材料を提供するため立候補御予定の方にアンケートを実施することに致しました。大変ご多忙中とは存じますが、上記趣旨をご理解頂き、是非アンケートにご協力頂きますようお願い申し上げます。
 なお、上記趣旨を実現するため、回答の有無も含めてアンケートの結果については各種の手段により富山市民に伝えていくことを考えておりますので、あらかじめ御許し下さい。
 また、まことに勝手ながら結果の集約、公表の都合上本アンケートのご回答は、3月16日までにお寄せいただきますようお願い申し上げます。
                      
敬具


桐朋問題市議会議員立候補予定者アンケート
              

お名前                

     
*該当する項目に○印、または、空欄にご意見をお書き下さい。

1−1 富山市の進めている桐朋学園大学院大学の誘致について問題があるとお考えですか。
              

ある  ・  ない

1−2 上記で、「ある」とされた方はどのような点に問題があるとお考えですか。
   @ 経過の不明瞭性
   B 市民の声の反映の仕方
   C 推進の決定の仕方
   D その他

1−3 上記で、具体的にどのような問題があるとお考えですか。自由にお書き下さい。
 ●経過の不明瞭性

   1. 財政的支援の内容・方法

   2. 市民の声の反映の仕方

   3. 推進の決定の仕方

   4. その他

2 経緯の紆余曲折について市議会は十分監視の役割を果たしてきたと考えられますか。
            

果たしてきた  ・  果たしていない

3 この問題について市民の意志が議会に十分反映しているとお考えですか。
            

反映している  ・  反映されていない

4 市民の意志を直接行政に反映させる手段として、住民投票についてどのようにお考えですか。
  一部には議会制民主主義を破壊するという意見もあります。
  どのような場合に住民投票を実施することが適当であるとお考えですか。

5 この問題についてあなたが議員であったなら住民投票の実施に賛成されましたか。
              

賛成した  ・  賛成しなかった

6 大学院大学の今後について、本体の桐朋学園音楽部門の受験者数、学生数の減少、人件費の  増大、大学院大学の定数割れ等から将来を危ぶむ声がありますが、どのようにお考えですか。

7 時価の2倍近い金額で舞台芸術パークの駐車場、緑地用地を購入しようとしていますがどの  ようにお考えですか。
        

賛成である  ・  やむを得ない  ・  反対である。

8 今後桐朋問題についてどのように対処していこうと考えておられますか。

                   

ご協力ありがとうございました。