名前が売り

性差別語の問題提起をし、男女平等社会実現活動を。

 性差別のない語として「オンブズ」「オンブズパーソン」の名前が当会の売りです。

 1996年7月の全国市民オンブズマン連絡会議の総会報告書でも全国に呼びかけましたが、その後「市民オンブズ香川」が誕生し、また、薬害HIVの関係で製薬行政を監視する市民組織が「薬害オンブズ・パースン」としてこの問題を意識したネーミングをされました。

 よりよい男女共同社会が実現するように今後も多くの人に性差別語の問題を考えてもらうために、積極的に様々な場所、機会に我々の名称とその由来をアピールし、性差別語について十分問題点を認識してもらい、この問題について理解が広がるよう積極的に取り組むことが1997年7月5日の例会で確認されました。

 昨年の全国連絡会議の幹事会に次の提案を行い、検討されましたが、現在はその必要性はないという残念な結果となりました。その理由は、性差別の用語の問題はまだアメリカなど一部の国で問題となっているに過ぎない、この名称が全国の活動の桎梏となり活動の妨げとなっていることはない、ということでした。全国の市民オンブズ組織も性差別の点ではオンブズが必要のようです。

 ただし、その後結成された全国各地の組織では「オンブズ」の名称を採用するところが増えています。          

                                    



(私達が全国連絡会議に行った提案です。)

1979.9.27

全国市民オンブズマン連絡会議拡大幹事会  御 中

市民オンブズ富山運営委員代表  青 島 明 生


連絡会議の名称変更の提案
     
  1. 昨今性差別のない表現を使用することに対す配慮が広範に行われていますが、私ども市民オンブズ富山は先日開催された例会で、当連絡会議もこのような配慮ある名称に変更することをすべきであり、その旨提案することを決定しましたので、ご提案します。

  2. 名称変更の必要性については別添の資料1をご参照下さい。

  3. 変更後の名称としては「全国市民オンブズ連絡会議を候補として提案致します。その理由は以下のとおりです。

    • オンブズマンに変わる性差別のない表現として現在いくつかの組織で「オンブズ」、「オンブズパーソン」、「オンブズパースン」が用いられていますが、これらに共通する部分は「オンブズ」であること。
    • 「オンブズ」は「代理」という意味があり、市民の代理人として、意味も通じること。
    • 富山の代表紙である「北日本新聞」は、過去に地元を中心とするボランティアグループである「メディアの中の性差別を考える会」からの申入れとこれに対する対応の中で性差別後問題について社内で検討をしていた実績がありますが、同紙は、オンブズマングループを指す一般名詞として「オンブズ」の語をこの間一貫して使用してきており(資料2をご参照下さい。)、狭い範囲ではあれ既に慣用化されていること。

    4 以上提案させて頂きますので、よろしくご検討下さい。